黒田 幸弘 講師
月1回のスクーリングが重要
担当科目:建築製図・建築計画・建築概論・一般構造
月1回のスクーリングが重要
担当科目:建築製図・建築計画・建築概論・一般構造
子供の頃はインテリアに興味を持ち、色々なお店とかを見に行ったりしていました。その後大学の進路を考えるにあたり、インテリア学科はあまりなくて建築学科がほとんどということに気づきました。そんな中図書館である建物の写真に魅せられました。それがフランク・ロイド・ライト設計の落水荘の写真でした。これを見て将来はこんな建物をつくりたいと思い、進路が決まった瞬間でした。建築は美術と技術を合わせた総合芸術であると認識して、この道を目指すことになりました。
大学卒業後2年間建築の仕事に従事し、何とか資格がほしいと思い一級建築士を目指すこととなりました。学科の勉強はあまり習ったことがないことが多かったのでとても新鮮に勉強に集中できました。構造や法規は学生時代はほとんどわかりませんでしたが、一気に理解できて楽しい位でした。学科は何とか合格しましたが、製図の方ははっきりとした解答もないので苦労しました。自分ではできていると思っても採点官により評価が分かれる部分もありますので、とにかくはっきりとした綺麗な図面を書くようにしました。
建築は建てる敷地の地形・気候・文化・社会により様々な影響を受けて建てられます。その意匠は設計者によってどのようにも表現できます。色々な要素から最適な形を作り出すという仕事は他の仕事にない大きな魅力があると思います。しかも良い建物は人々に愛されて時代を超えて存在していきます。一つの良い建物は街並みをつくり出し、人々に憩いをもたらします。そんな建物を一生かかっても作り出したいと思いませんか。
「建築製図」ではまず建築を表現するための製図の基本知識を学びます。これができないと自分のやりたいことが他の人に伝わりませんのでとても重要な科目です。「建築概論」と「建築計画」は自分で設計をするということはどういうことか学びます。自分のやりたいことをどのように図面を書いて、どのようにプレゼンテーションするかという建築家の第1歩となる科目です。「一般構造」は建物がどのように作られているかという建築の構法を学び、建築部材の詳細を理解していきます。
通信教育は仕事をしている人にとっては、とても効率的に学べる授業の仕方だと思います。その中で重要になってくるのが月1回のスクーリングとなります。先生と接する非常に大切な機会ですので、疑問点がある時はどんどん質問しましょう。特に設計の授業でのエスキスチェックはやればやるほど内容は向上していきます。中々スクーリングだけでは時間が取れない時は、月1回の補講の授業もありますので、そういう場もどんどん利用するようにしてください。
住宅設計、リノベーション、複合施設設計、古建築の復元・保存、など建築に関する仕事をしています。
その他に畳を残していく活動もしています。(畳類公正取引連絡会)